こんにちは!みずよーです!
長期優良住宅というのを聞いたことはあるでしょうか?
住宅を購入する際に話に出るかもしれませんが、教えてもらえず、知らずに家を購入するのは損でしかありません。
知った上で取得するかしないかを決めるべきです。
今回の記事では、長期優良住宅の概要や取得条件。またメリットやデメリットについても分かりやすく解説していきたいと思います。
◆住宅を検討している。
◆長期優良住宅について知りたい。
◆長期優良住宅のメリットデメリットを知りたい。
こんな人におすすめです。
それまでに考えたことや学んだこと、日々の気づきなどをブログで発信しています。
1.長期優良住宅とは
長期優良住宅とはその名の通り「長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた住宅」のことを言います。
長期優良住宅の普及の促進に関する法律は、平成20年12月5日に成立し→平成21年6月4日に施行されました。
※平成28年4月より既存住宅の増改築時にも認定できるようになりました。
長期優良住宅の建築おより維持保全の計画を作成し、所管行政庁へ申請する事で、基準に適合する場合は認定を受けることが出来ます。
しかし現在も色々と改正しているようで。
今までは新築時や増改築時にしか認定されなかったのですが、令和4年10月1日から既存住宅(建築行為なし認定)でも認定出来るようになるようです。
2.長期優良住宅の取得方法と条件
続いて長期優良住宅の認定を取得する方法を紹介。
2-1.新築・増改築時の取得方法
新築または増改築時に認定を受けるためには、着工前に長期優良住宅の建築及び維持保全に関する計画を作成し、所管行政庁に申請する必要があります。
僕らとしてはお願いするハウスエーカーの営業さんに、あらかじめ。
と伝える必要があります。
早めに伝えるのにはもちろん理由があり、ハウスメーカーによっては、取得条件を満たしていない場合があります。
その場合には、そこでの話のすり合わせが必要。
なら良いのですが。
こうなってしまっては怖いので、話をするのが重要です。
※令和4年10月1日から既存住宅(建築行為なし認定)が出来るようになると言いましたが、この場合着工前などないので、いつでも申請できると思います。
【自分で申し込んじゃう】
一応ハウスメーカーに話したうえで自分で申し込む方法もあるかと思いますが、おすすめはしません。
手続きが面倒で大変ですし、時間もかかります。
更に住宅に関する知識が無いと、長期優良住宅の条件を満たしているかどうかが分かりません。
しかし余計な費用(代行費やマージン等)が掛からないため、知識があり時間をかけても良いのなら頑張ってみて下さい!
2-2.取得条件
最近の住宅であれば、条件を満たしている住宅も多いかと思います。
ここでは一応取得条件を紹介。
なぜ一応なのかというと、1つ1つを詳しく理解するのは難しく、プロのハウスメーカーや機関へお願いすれば条件を満たしてくれるからです。
しかしだからといって何も考えずお願いすれば良いとは思いません。
ザックリとで良いので目を通して確認してください。
①住宅の構造および設備について長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられていること。
②住宅の面積が良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること。
③地域の居住環境の維持・向上に配慮されたものであること。
④維持保全計画が適切なものであること。
⑤自然災害による被害の発生の防止、軽減に配慮がされたものであること。
参照:国土交通省
項目として紹介すると。
- 劣化対策
- 耐震性
- 省エネルギー性
- 維持管理・更新の容易性
- 可変性
- バリアフリー性
- 居住環境
- 住宅面積
- 維持保全計画
- 災害配慮
戸建て住宅では可変性、バリアフリー性以外の項目について、定められた基準を満たす必要があります。
定められた基準とは、例えば耐震性ならば等級で分けられています。
耐震等級1:震度7でも大丈夫な住宅。
耐震等級2:1の1.25倍丈夫な住宅。
耐震等級3:1の1.5倍丈夫な住宅。
※共同住宅ではすべて検査項目。
3.長期優良住宅のメリット
長期優良住宅のメリットはたくさんあります。
- 住宅ローン控除
- 投資型減税
- 不動産取得税の減税
- 登録免許税の税率引き下げ
- 固定資産税の減税
- 住宅ローンの金利優遇
- 地震保険の割引
- 地域の補助金等
- 住宅の資産価値
※すべてを併用できるわけではありません。
基本的には良いことばかりなのですが、1つ紹介しておきたいことが、住宅ローン控除について。
長期優良住宅にすれば、ほとんどの場合最大控除額があがります。
控除してもらえる金額も増えそう!
と思うかもしれませんが、気を付けて下さい。
年収や借入金額によって控除額が大して増えない場合もあり、年収800万円、借入金額が4,000万円ほどでないと、控除の恩恵がそんなに受けられない可能性があります。
国の調査によれば、年収600万円に満たない人の割合が8割。
ここだけは気を付けてほしいので紹介しました。
しかし控除や減税の面で優遇されるということは事実。
ですが家を建てる時期やその時々で優遇される金額が変わるため、詳しくは国土交通省のサイトで確認してください。
4.長期優良住宅のデメリット
デメリットはしっかりと承知したうえで申請したいもの。
ここでは3つのデメリットを紹介します。
①申請にはお金がかかる。
行政に申請するのにはお金が掛かります。
この金額はおおむね5~6万円なのですが、ハウスメーカー等へ申請をお願いした場合。
手数料、書類作成、色々と含め20~30万円掛かってしまいます。
【一条工務店(我が家の場合)】
確認申請、長期優良住宅手続き及び諸費用。
39万3,700円。
長期優良住宅申請費用。
7,600円。
合計40万1,300円。
かなり高いですが、その他の費用も合算されているようで、長期優良住宅分は15万円前後のようです。
②建築コストや期間が長くなる場合がある。
長期優良住宅を視野に入れていないハウスメーカに、長期優良住宅の申請をお願いした場合に発生するデメリットになります。
長期優良住宅の各条件を満たす工事を行わなくてはいけない場合に追加でお金がかかる。
またそれに伴って、工期も長くなってしまうという事です。
③定期的な点検、記録を行わなくてはならない。
長期優良住宅を取得した場合。
5年おきに30年間住宅の定期的なメンテナンスや修繕、記録などをしなくてはいけません。
これは長期優良住宅を取得するための条件であり、義務です。
また長期優良住宅を取得した住宅の10軒に1軒ほどの割合で、その記録提出を求めらえる場合があります。
その要求を無視したり、虚偽の報告をした場合。
長期優良住宅の取り消しや30万円以下の罰金が科せられることがあります。
色々と手間やお金をかけて取得した長期優良住宅を取り消される。
また罰金を科せられては、たまったものじゃありません。
さらにそれまでに様々な優遇や控除された金額を、返金しなくてはいけない場合もあるようです。
そして長期優良住宅を取り消されるということは「良い住宅ですよ」という国の保証が無くなるということ。
住宅の資産価値が下ってしまうかもしれません。
※確実に下がるという話ではありませんが。
というか書いてて思うのですが、これみなさんしっかりと記録しているのでしょうか?
記録していないというか、ほとんどの人が記録しなくてはいけない事を知らなそうな気がします(;´Д`)
5.まとめ
長期優良住宅について調べてみると、肯定的な意見と否定的な意見が見受けられます。
そん中で僕がしっくりきたのが。
小さな数万円~数十万円の修繕をかさね、家の寿命を長くするために頑張りましょう。
この記事を参考に、長期優良住宅というのが名前だけでなく、国が定めたしっかりとした制度だという事を知ってもらえれば嬉しいです。
また似たような制度で「住宅性能表示制度」というのもあるので、ぜひ見ていって下さい。